カテゴリ:さくひん( 21 )
人のこころのなかのかたち「人と人が手をつなぐことは、恥ずかしいことじゃない」
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わたしは、今回、写真にある大きな作品を一点出品しています。
その作品は、今年の2月に訃報を聞いたことから生まれました。

姫路にあった花屋Fさんの店主Tさんが昨年亡くなられたことを聞いたのです。
お祝いのリースやお花を作ってもらったり、相談事などを聞いて
もらっていたりしていた人物でした。年も近く同年代だったと思います。

お世話になっていて、信頼をしていた人だったし、
古道具として仕入れられていらなくなった活版印刷の活字を
譲り受けていたりしておりました。その活字を使って
作品をいつか作りたいと思っていました。

3月になって作品の最終段階になってから大きな作品をつくることを
思いつきました。その時に、活字のことを思い出して活字を整理しました。
活字を選り分けて、「人」という字がないか探したところ、偶然にも
何個かの「人」の活字がみつかりました。

作品メモを書いていて、作る工程に考えたことをメモしていて
そこに「人と人が手をつなぐことは、恥ずかしいことじゃない」と
書いていました。その言葉は、相方と手をつないだ時に、
相方が手をつなぐのを恥ずかしがってつないでくれなかったことから
考えたことなのですが、そこで「人」という字が気になりました。
あれこれと「人」という字について考えて「仁」という字と結びつくなぁ
と考えつきました。

店主Tさんの人柄、素朴な感覚、そうした人としてのやさしさを
とても感じる方だったので、「人」という字を使い、作品を作ることで
お礼をしたかったし、感謝を込めて、旅立たれたことを祈り…。
そうした心のかたちを作ろうと思ったのでした。

小さくて写真では、わかりませんが、
人人を重ねて手をつないでいるように印字しています。
そして、8カ所にちりばめて配置しました。

人のこころのなかのかたちを作品として、かたちにしていくことが
わたしは、大切と思い今回つくりました。

芸術作品を作ろうということではなくて、どうやったら気持ちを
かたちにできるだろうか? 形としては、絵画のようにつくって
みたのですが、けして絵画にしようと思って作ったわけではありません。
結果的に絵画のようになってしまった。

会場では、自分がかたちにしたかったことを話すことができない
わたしが居て、言葉にならないのです。説明したくない。
逆に冗談のようなことを話してしまうわたしが居ます。ですが、
本当は、冗談ではなくて、こうした想いから作っています。

マイェより

---

その日、その時、その呼吸: 伊勢田雄介

2017年4月8日(土)〜22日(土)
12:00―18:00 無休
作家全日在廊


MARUNI
〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通3-1-7
栄町ビルディング4F 402号室
http://gallerymaruni.at.webry.info/
Tel: 080-3803-3006


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by maillet | 2017-04-22 20:13 | さくひん
絵を描く・よ・う・な・感覚で「紙箱」を作った「二にして一なるもの」…
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わたしは、絵を描く・よ・う・な・感覚で紙箱を作ったのですが、
ただ、絵を描いているということではなくて、
紙箱を作っていて、上蓋のみを加工していきました。

箱として使えるようにすることと壁に掛けてディスプレイできるようにすることの
ふたつのことをこの紙箱を作る上で考えていました。

それは、購入された方が、どんな使い方をするのか想像を膨らませることから
はじまっているため、上記の文の絵を描くということよりも、
そこに存在するときの「佇まい」を大切にしてつくりました。そうした時に
絵を描いているかのような気持ちになっていくわけです。
それは、気分的なことであり、絵を描いているとはほど遠いものです。

感覚として、構成していくわけなので、色彩構成のようであったり、
模様を描いている感覚に近いことをしていました。
そのため、絵を描くような感覚で作ったとしています。確かにペイントしているので
描いているし、絵のような感覚です。ただ、塗っているとか貼っているだけの
ことなのですが、美意識があるようで、無意識に作り上げている世界観があって
それらを構築してしまっています。執着することがあるためだと思います。
美しさは、追求してしまうので、素材感とか表面の凹凸とか、その視覚的に入ってくる
情報を整理して作っていくことが、わたしはすごく好きです。

特に今回こだわったのは、コラージュするということとペイントする
化粧をほどこすことと無垢の素の状態で加工をすることのふたつの表現を
追求しました。

化粧をした女性とスッピンの女性と例えたら良いでしょうか。
化粧をほどこしていたり、剥いだりして作っていったのですが、
ふたつの方向を打ち出しました。

このことも今回のテーマのひとつである「二」につながることです。
習作「日本の二本の平和の線」として最終的にどれも二本の線を引き、
化粧をほどこしています。

線の習作は、具体の菅野聖子さん、ミニマリズムのロバート・マンゴールドさん、
ECM・音楽レーベルのマヨ・ブッハーさんの線を観察することからはじまりました。

参考にしたのは、エミール・ルーダーさんの白に黒い印刷の本『Typographie』
109頁のProportionsの図版です。それらは研究を十分に加速させました。
2本の線は、9パターンの素晴らしいかたちが掲載してありました。

日本の「日」という漢字をよくよく観察するとおもしろいことがわかる。
そうした美しさを分解していく。そして、漢字の絵的な意匠を紐解き考える…。

「二にして一なるもの」という…。『物と心』大森荘蔵氏の哲学の本を読んでいますが、
まだ、解答できないことでもあり、それに途中で放棄していて完読していません。
「立ち現われ一元論」ということが書いてありますが、、、。わたしは、二元論との
行き来があり、一元論がどうもわからないようなわかるような。まだ、解決をしていません。
「物と人」なのだろうか???とも思っていたり…。とてもゆれている。グラグラして。
それとも、「一にして二なるもの」なのだろうか? それは、夫婦という2人の関係を
考えるからなのだと思うのです…。もちろん、それらは、杉浦康平先生の『かたち誕生』の
なかにある言葉が土台になっていることなのですが…

さてさて…

絵を描くことを問題としているのではなくて、なぜなら、わたしよりも上手な方は
たくさん居てるので、わたしなりにつくることを努力しました。

そうして5種類の紙箱ができあがりました。

特にコラージュは、おもしろいと思い、ブローチやリング、ネックレスに発展しました。
紙のジュエリーを作ったかたちになりました。

紙箱の積み上げる形が、入場者の方たちが触る事によって新しいかたちになって
配置される。そのようなインスタレーションになっています。
それは、予期せぬことでした。会場で生まれたかたちでした。

気持ちの上で何が大切なことなのか。そのことが大切にしたいこころです。

マイェより

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その日、その時、その呼吸: 伊勢田雄介

2017年4月8日(土)〜22日(土)
12:00―18:00 無休
作家全日在廊


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by maillet | 2017-04-22 20:08 | さくひん
「に」の字の構成からコラージュした紙のジュエリーとしてのブローチ…
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紙のジュエリーとして、コラージュした紙片を
四角いブローチに仕立てました。

コラージュがとても気持ちよく。
文字の構成がたまらなく素敵にできあがりました。
描き文字です。活字を使ったコラージュもしてみたいです。

このコラージュは、「に」という字の構成から平面に
色彩構成をしています。

基本的に、仮名の字のかたちは、すごくシンプルなので
うつくしいと思っています。

「に」は、マルニの「二」であり、日本の「に」。そして「仁」。
またまた、「人」。ジンジンジン、ジジジン。

これらは、実験的に制作してみました。

あたりまえだけど、憧れが存在する。
店主さんに言われた事を思い出す。

「あなたになら、あなたらしい作品ができる」と言われた。

挑戦してみること。それは、とっても難しくてたいへんであって、
器用ですねって言われるのは、ちょっと違う。

とってもこだわり作ってみた。しかし、こだわっていないともとれる。
その偏屈なわたしが居て、困ったものだと思う。

マイェより

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その日、その時、その呼吸: 伊勢田雄介

2017年4月8日(土)〜22日(土)
12:00―18:00 無休
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by maillet | 2017-04-22 20:03 | さくひん
「、」の呼吸、、、、、
「、」の呼吸、、、、、

「、」は、文の中で、人が生きている証をしめしてくれる。
息をしているように「、」が入っていく。

2008年に発表した「ある物語」というタイトルの作品では、
そうした言葉の呼吸の姿が見える。

作品では、
星のように、雫のようにと比喩しているけれど、
それらは、生命の息吹だったりする。

今思うと、それは、呼吸であって、
吉増剛造さんの「語尾の句点の羅列」だったりする
「、、、、、」というような詩のなかに、
これらの句点の羅列があると生命の息吹を感じるのです。
そうした表現が、わたしにとって
ドキッとする方法であったりします。

それは、、、、、。この表現を本棚のなかの本からみつけたとき、
わぁと驚きました。なぜなら、
自分でも、、、、、と書いたりしていたからでした。

マイレより



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by maillet | 2016-10-27 15:36 | さくひん
本のタイトルの飾りに使った、折り目のある薄いカード小作…
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Hさんの絵本に掲載させてもらった品。

マイレより

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by maillet | 2016-09-10 19:14 | さくひん
薄暗い部屋、ちいさな家のオブジェ…
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写真は、2015年に木片で家を作った時のもの。
屋根と窓は、真鍮の薄い板を貼っている。
屋根には、物干竿のようなアンテナがあり、真鍮の糸を張ってある。

マイレより

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by maillet | 2016-06-01 00:37 | さくひん
MARUNI展示会「works. product. maillet.」の箱ものとうつわ…
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箱とうつわ。

なんだかゆるーい品をつくってしまいました。

MARUNIさんでしか見れない・買えない品として開発しました。

販売先は、MARUNIさんでのみの展開とさせていただきます。

真鍮の箱のお取り引き・お買い求め
MARUNI gallery + 古道具
http://gallerymaruni.at.webry.info/

マイレより


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by maillet | 2015-10-10 00:13 | さくひん
Constellation of animals
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写真/堀江まどか


動物の星座

動物の星座をモチーフに作りました。
はくちょう座、いっかくじゅう座、やまねこ座、いて座…。

動くおもちゃのようなブローチです。

受注会の展示会場では、子どもが触って遊んでくれます。
その光景がおだやかな気持ちにさせてくれます。

マイレより

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by maillet | 2015-07-23 23:32 | さくひん
1920年代を想像したサーカスブローチ
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1920年代を想像したサーカスブローチ(1点ものの限定品)
制作者:Maillet, 2015

1920年代の私…想像の世界へのための作品。アレキサンダー・カルダー氏の初期作品のようなワイヤーアートは、現代でも脈々と受け継がれている。1928年〜1930年にかけてのカルダー氏のワイヤーでつくった作品から想像をふくらませていきました。円状に巻かれた真鍮の細いワイヤーをほどいていった時にできる自然なゆがみを取り入れて、自然にできてきた曲線がうつくしいと感じ、作為をできるだけすくなくしてつくりました。花のようなフォルムにみえたので、ブローチにしています。一点物の絶対同じものが作れないフォルム。わたしは、ありのままのフォルムにこころを奪われました。共感してもらえるとうれしいです。



同じものは、つくれない、、、正解のないもの。
今回の自分がとった解決方法は、これで良いのだと思うし、
とても難しい決断だった。だけれども、同じものはないだろう。
同じ考え方は、あると思う。似たかたちもできるだろう、
だけれど、このひとつと同じものはないはず。
世界でひとつ。そういったブローチ。良いじゃないかって
おもってつくったもの。正解がなくていいじゃないか!って
数学の答えのようにはいかないのだとおもった。
国語の答えは、いくらでもできそうだけれど、、、
それも答えは、決まっている。
こういった部類のオブジェのようなブローチに答えなんてない。
良いなぁっておもったらそれでいいのかもしれない。
自分が好きなんだから仕方がないじゃないって…
そんなことで良いのだろうか…でもなぁって。理屈じゃないし。
この感じがたまらなくよかった。
花のような、、、サーカースの華やかなパフォーマンスを
見ているような感覚になって、、、
ブランコをブラーリ。とか、ピエロの玉乗り。とか…
いろいろぐるんぐるん。って。

1920年代の私…想像の世界へにて展示販売。

マイレより


1920年代の私…想像の世界へ
2015年6月24日(水)ー7月27日(月)
at Alley

Alley(アリー)
営業時間:11:00–19:00
定休日:火曜日

〒650-0011 神戸市中央区下山手通2-14-3 KOUハイツ 1F
telephone: 078(331)6808
mail: alley.kotani@gmail.com
instagram: alley_kotani
facebook: https://www.facebook.com/alley.kotani
tumblr: http://alleykotani.tumblr.com



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by maillet | 2015-06-21 23:03 | さくひん
Oのかたち「あたしにマルをあげよう」
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toritoRuさんとの出会いは、bucketさんの受注会へ来ていただいたOさんが
購入してくださった光の輪のネックレス大を付けて、toritoRuさんへ
行ってくださったのがはじまりです。

店主さんが、そのネックレス良いねって言ってくださって、それからまた、
bucketさんの受注会へOさんが来てくださって、toritoRuさんへメールの
やりとりを仲介してくださって、紹介してくださいました。

お客さんのあたたかい行動のおかげで、つながったのです。
良いって思ってくださったことがうれしかったし、

Oのかたちが気に入って作ったかたちだったので、
わたしは、すごくよい、気に入っているネックレスなのです。

宇治の平等院の近くにあるというのもまた、おもしろいかもしれません。

とても普通なのかもしれないけれど、マルのかたちというのが、
とても大切な考え、哲学をもっているとわかるのは、
そののちなのです。

禅の思想に触れるにしたがって、土地のことを知ると
播磨には、赤松円心という人がいた
ということもわかってきて、円心という円=丸というかたち、
マルは、こころにつながっているとあらわす名前に出会うわけです。
禅の思想のそのままの名前なのですが、とても
すごいなぁと感性に引かれるのです。

赤松円心のことを知りたいかもと調べを進めている。
哲学のことは、わからないことや知っていないことが多いです。
ヨーロッパの哲学のことも日本や中国の哲学も知らない。
知りたいことがたくさんあって。。。これからゆっくり
学んでいきたいなぁと思っていることです。

という堅いことのようですが、
「円=丸=縁=環=輪=和」としたら簡単ですよね。
この連想が「平和」の考えにつながっていく。

月のかたちにもつながっていくので、それもすてきだと思いました。
変化していくこと。

そして、

平和の考えだと思うのです。
あたりまえの考え方の普通のことなのですが、とても
大切だなぁと感じて制作する上でこのことを深く考えていくのです。

toritoRuさんへつながったのも、話を通してです。

話を通すという言葉、おもしろくないですか?

輪くぐりってしたことありますか?姫路では、正月に総社にて
できるように作ってあって、、、

輪を通るということが大切な考え方なのです。

なごやかにいきることって大切なのです。
そのためのおまじない。

アクセサリーってそういう「お守り」なのです。
まもってくれる存在であるから、、、

だとして、どういうかたちにするかというのは、
さまざまです。

お話してみないとわからないことがたくさん。
言葉にすることも大切なことだと思っています。



Oのかたちは、2011年頃、旧小たにさんのお客さんが、
オーブローチをつけて言ってくださった言葉がとても印象的です。

「あたしにマルをあげよう」

と言ってくださったことから、自分をほめることをする。
このことは、とても勇気を与えてくれると思うのです。

自分のことを認めること、好きになることこのことが
とても重要なことだと思うのです。

そのきっかけになってくれるとうれしいです。

「あたしにマルをあげよう」


マイレより
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by maillet | 2015-05-12 16:00 | さくひん